あけましておめでとうございます。
ディレクターの福原です。

毎年1月7日にお届けしていたディレクターレター、2022年版となります。
例年通り昨年の振り返りと今後考えている事などをつらつらと書いていきたいと思いますので、お付き合いいただけると幸いです。
ゲームの最新情報等については【これからの「グランブルーファンタジー」2022年1月号】をご参照ください。


それでは、現在運営・開発中の3タイトルについて順に記載していこうと思います。

「グランブルーファンタジー」

● 2021年を振り返って……
グラブルフェス2021で公開された年表を見ると、とにかく便利機能のアップデートが多くなった一年だったなぁと感じました。

昨年のディレクターレターにて記載していた、2021年の指針の一部を引用します。


> 今年全体の指針としては、昨年と変わらずではありますが「遊びやすくする」を継続します。
> （中略）
> 長年運営していると、所謂「引退」(あるいは休止)と「復帰」を繰り返して遊んでいただけるような方も増えているため、久々に遊ぼうと思った時に「以前と変わりすぎててわからん」「色々増えすぎてて何すればいいかわからん」となりにくいような方向性での「遊びやすさ」を追求したいと考えています。

> 365日同じゲームを遊び続けること自体がかなりハードルが高いことですので、そういった休止期間が生まれても出来るだけケアできるゲームにしていきたいと思っています。
> もちろん毎日、数年に及んで遊び続けてくださっている方もとても多くいらっしゃるので、そういった方々には途切れないイベントやアップデート、シナリオ体験などで、運営型のソーシャルゲームならではの「体験の積み上げによる感動」を届けたいと思っています。


アップデートはこの方針によるものではありますが、これ自体は「さらに今年も継続」します。
……というか、もはや今後ずっと継続していくものとなるかと思います。
おかげさまで2021年も、従来のプレイヤーの方々に加え、新たにまた多くの方にグラブルを遊んでいただけましたし、より「遊びやすい」「いつ遊んでも楽しい」と感じていただけるゲームにしていかなければと考えています。

グラブルはひとつのゲームアプリですが、長年に渡って運営しているとプレイヤーの皆さんをとりまく環境は変わっているでしょうし、社会の中でのゲームの在り方も変化していくのでそういった中でもスマホやPCで快適に、気軽に、楽しく遊んでいただけるサービスを目指していきたいと思っています。

2021年は例年と比較してバトル系のコンテンツの追加が少なかった分、2022年はそういったものが多くなる見込みです。
「アーカルムの転世 レプリカルド・サンドボックス」アップデート、「オシリスHL」に続く各属性のマルチバトルとエニアド武器の強化要素の追加、高難度マルチバトル「ディアスポラ戦（仮名）」など……いずれもご期待ください。


● 便利機能のアップデートについて
より遊びやすくする、というところで今年も様々な細かいアップデートがあるかと思います。
準備が出来次第、毎月の「これグラ」で公開されますのでどうぞ楽しみにしていてください。

現状でもかなり多く、機能のカスタムや設定変更ができるようになってきています。
ただそれだけに、かゆいところに手が届くような細かい機能故に気づかれにくいものも多数あるのではと……

例えば「武器の自動リサイクル機能」。
「これは今後素材にしか使わないだろう」という武器が、個々人で多数存在すると思うのですが、そういった武器にチェックを入れていただくことで、バトル等で入手した場合に自動でリサイクルされるようになり所持枠を圧迫しないという非常に便利な機能があります。

ただ、正直なところ導線がイマイチ（申し訳ありません）のため存在自体があまり知られていないと感じています。
知らなかったという方は、是非使ってみてください！

　　 ▲リストで武器詳細、あるいはルリアノートの図鑑で設定できます

機能追加の他、こういった動線の整理やUIの改修も行っていきたいと考えております。


● バトルコンテンツについて
> 「アーカルムの転世 レプリカルド・サンドボックス」アップデート、
> 「オシリスHL」に続くマルチバトルとエニアド武器の強化要素の追加、
> 高難度マルチバトル「ディアスポラ戦（仮名）」など

公開済みの情報となる上記に加え、この他の大きい要素としては久々に新たなジョブ追加があります！

【クラスVジョブ】
八周年のタイミングで「クラスVジョブ」として「ヴァイキング」「パラディン」を追加予定です。





「クラスIVジョブ」としてベルセルク、セージが初実装されたのは二周年のタイミング、2016年3月10日でした。
え、そんなに前だったっけ……と個人的にも思ってしまったのですが、実に6年ぶりに上位クラスが追加されます。
ひと昔、あるいはふた昔程前は「十天衆の最終上限解放は厳しいけど、クラスIVジョブ取得を目標にしてみたい」といった、エンドコンテンツ群と比較して達成しやすい目標として「クラスIVジョブの取得」自体にある種の賑わいがあったと記憶しています。

そういった時期と比べると現在はだいぶ簡単に達成可能となっています。
しかし「限界超越」などの新たなエンドコンテンツも登場していますので、そこに対しての「（比較的）達成しやすい目標」を設けることでゲーム全体のコンテンツに厚みを持たせ、日々のゲームプレイに少しでも新たな充実感をプラスしていければと思っています。
昨年12月に実装されたマスターレベルを上げつつ楽しみにしていていただければと思います。

プレイヤーの皆さんにとって最も長い付き合いである主人公。
その見た目を変えられることはシンプルに嬉しい要素であるとも考えているので、今後登場するジョブ・ジョブスキン共にどうぞご期待ください！

「クラスVジョブ」は八周年以降のタイミングでも順次追加予定です。


【エンドコンテンツ】
「ダーク・ラプチャー(HARD)」以降、設計的には難易度が横並びのバトルを追加してきておりましたが
環境の変化等によりプレイヤーの強さもだいぶ上に引き上げられていますので
それをぶつける対象として「スーパーアルティメットバハムート」が実装されました。
グラブルフェス2021で告知されました「ディアスポラ戦（仮名）」も
ルシファー、ベルゼバブ、ベリアルよりは上の強さとなる予定ですので、攻略を愉しまれる方は牙を研いでお待ちください。

一方で「エンドコンテンツの心理的ハードルの高さ」に関しても継続して対策を検討中です。
「全滅しても迷惑をかけない仕組み」として発表していた施策をもって敷居の高さを下げたいと考えていたのですが、実装上の課題などがいくつかあり、告知からかなりお時間をいただいている状態となっております。
期待されていた方々をお待たせしてしまっており、大変申し訳ありません。

例えば今すでに、装備や編成的にルシファーを倒せるポテンシャルを有していても
それでも尚「怖い」と思われ挑戦できずにいる方は少なくないので、
そこをなんとか後押し・カバーが出来る施策を行い、次の新たな強敵へ挑んでいく楽しさをお届けできれば……と考えています。


天上征伐戦は属性が1巡しているので、2巡目はより強力な敵が登場する予定です。
が、焦ってクリアする必要のないコンテンツですので、力試し的に挑戦していっていただけると幸いです。


● シナリオイベントについて
昨年は「STAY MOON」「偽りの英雄達」「龍血戦争」「アウギュステ・オブ・ザ・デッド（？）」など、既存のシリーズにおいて一定の決着をつけることを特に意識しました。
一方で「蒼空伝説 翔堕威夢」「剣は何に応えるものぞ」「いめちゅん！」といった純粋な続編の他、「灯幻連理双紙」「十二神将会議」「Marionette Stars」といった全く新しい物語も展開しました。
「おじさんサウナ人生」は……スマホゲームの夏のイベントとして考えれば、水着シーズンにおっさん達のサウナの話をぶちこんでいくという、普通の会社なら正気を疑われるような非常にチャレンジングな内容でしたが、とても好評いただいたと記憶しています。

昨年は特にイラストの生産量が多く（毎年右肩上がりです。イラストチームに頭があがりません）、様々なサブキャラクターや差分といわれるイラストが次々に登場し視覚的にも楽しいシナリオになっていたのではと思います。
今年発刊されるグラフィックアーカイブもお楽しみに……！


八周年シナリオイベントは、空の世界の中で重要な存在「星晶獣」達の物語です。
「星晶獣とは何者か」について、グランブルーファンタジー8年の歴史の中で積み上げられたものを掘り起こしながら描いていくものとなっています。



通常の生命の枠組みから逸脱した存在であり、人間や動物、自然界に存在するものの姿を模倣しながらもひとくくりに獣とよばれる彼らは、何を考え、自身の生に何を想うのか？
ご期待ください。

「グランブルーファンタジー ヴァーサス(GBVS)」

昨年末に大きなアップデートを行いました。
非常に盛況になっており、ユーザー大会等も活発化していて非常に嬉しい限りです。



ついに参戦したヴィーラ、そしてかなりピーキーな性能のアバタール・ベリアル、
そして新発売の価格改定版などご好評いただいております！
（パッケージ版は3月3日発売予定です）

現在公開できる今後のアップデート内容としては
・2022年春 Ver 2.7x　回線相性表示追加
・2022年初夏 Ver 2.80　新バトルシステム追加（予定）
…以上の２つのみですが、間に公式大会「GBVS Cygames Cup」や、新たな賞金制大会を挟みますので、そちらと合わせてお楽しみいただけれると嬉しいです。

国内外からお寄せいただいている様々なご要望についてはできる限りお応えしたいと考えており、継続して取り組み中です。
特に公式大会参加賞の「特別キャラクターカラー」を日本国外のプレイヤーの皆様にお届けする方法については急ぎ検討を行っている最中ですので、そちらについても楽しみにしていただければと思います。
（これは海外向けのアナウンスなので別途公式Twitterの方でも引用してもらいます）



ひとまず、次回大会が2月6日（日）に開催されます。
1月26日（水）までエントリー受付中ですので、お気軽にご応募ください。
新キャラクター2名も使用可能なので、観戦だけ楽しみたいという方も要注目かと思います！
詳しくは【GBVS Cygames Cup公式サイト】をご確認ください。

「グランブルーファンタジー Relink」

公式Twitter（@gbf_relink_jp）が開設されました！
是非フォローし、応援していただけると嬉しいです。

また、アクションRPGとしてのゲームプレイ、そして3Dで表現されたグラブルの世界の一片が垣間見えるティザートレーラーを先日公開しましたので、是非ご覧ください。



開発状況についてですが、現在はゲーム全体の通しチェックを何度も繰り返して細かなブラッシュアップや調整を重ね、ひたすら磨き上げているフェーズです。
次の情報公開はグラブル八周年以降のタイミングとなりますが、次回はより大きな情報をお届けできる見込みです。



以上となります。
今年もグランブルーファンタジーシリーズをよろしくお願いいたします。

「グランブルーファンタジー」
ディレクター

福原哲也